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8割が知らない!理学療法士直伝「キャットアンドカウ」の正しいやり方

キャットアンドカウはヨガの代表的なポーズの一つで、背骨を丸めたり反らしたりと動かす動作が特徴です。簡単に見えるため多くの人が日常的に取り入れていますが、正しいフォームを理解しないまま行うと、望ましい効果が得られなかったり、逆に身体を痛めることもあります。
このポーズの大きなメリットは、背骨の柔軟性を高めることにあります。背骨を動かすことで姿勢を支える筋肉を活性化させ、慢性的な腰痛の緩和に役立つほか、自律神経のバランスを整えて心身のリラクゼーションにも繋がります。

目次

キャットアンドカウで期待できる主な効果

  • 反り腰の改善
    多くの人が悩む反り腰は、腰部に過度な負担がかかるため、日常生活での痛みや姿勢の悪化を招きます。キャットアンドカウは背骨全体をバランスよく動かすことで、この状態の改善に寄与します。
  • 腰痛の緩和
    腰の筋肉を適切にストレッチさせることで血行を促進し、痛みやこわばりを和らげる効果があります。
  • 背骨のコントロール力アップ
    脊柱周りの筋肉を意識的に動かすトレーニングとなり、姿勢の維持が楽になるほか、身体の動きを滑らかにします。
  • 自律神経のバランスを調整
    背骨に沿って通る自律神経に働きかけるため、ストレス緩和や睡眠の質向上も期待できます。

多くの人が犯しやすい間違い3パターン

キャットアンドカウを効果的に行うためには、フォームのポイントを押さえることが重要です。ここではよくある間違い3つを具体的にご紹介します。

①骨盤が後ろに移動する

骨盤が後方に落ち込んでしまうと、手でマットをしっかり押して背骨を丸く曲げることが困難に。結果、脊柱の正しい丸みが作れず、効果が半減します。正しい位置に骨盤をキープする意識が大切です。

②肩の力が入りやすい

「身体を反らそう」と視線をあげることに集中しすぎると、肩まわりの筋肉が過度に緊張してしまいます。首や肩の痛みの原因になるため、首を長く保ちリラックスした状態で行いましょう。

③腰を過剰に反る

腰だけを激しく反らせると腰部に負担がかかり、痛める危険があります。腰ではなく胸椎(胸の背骨)を主体に反らせる意識を持ち、全体的な背骨の動きを大切にしましょう。

理学療法士推奨!キャットアンドカウの正しいやり方

ここからは、より効果的にキャットアンドカウを行うための正しい手順とポイントを順に解説します。

スタートポジション

  1. 四つん這いになります。両手は肩の真下、両ひざは骨盤幅に開き、握りこぶし一つ分程度の間隔を空けて配置します。
  2. 肘は固く伸ばしすぎず、軽く曲げた状態(過伸展にならないよう注意)。手のひら全体でマットをしっかり押しましょう。
  3. 背筋は真っ直ぐに整え、体重は均等に分散します。

背中を丸める動作(キャットポーズ)

  • 息を吐きながら、おへそを見るように背中を丸めます。
  • 肩甲骨同士を外側に広げるイメージで背骨を丸くし、肩や首の力は抜いてリラックス。
  • 骨盤が後ろに下がらないよう、動かす範囲をコントロールしてください。

背中を反らせる動作(カウポーズ)

  • 息を吸いながら、胸を前に押し出すように背中を反らせます。
  • 首は長く保ち、視線は斜め上に向けて首の後ろの圧迫を避けましょう。
  • 腰ではなく、主に胸椎を動かすことを意識してください。

呼吸のタイミング

キャットアンドカウで効果を最大限にするには、呼吸と動作を連動させることがポイントです。

動作 呼吸
背中を反らせる(カウポーズ) 鼻から大きく息を吸う
背中を丸める(キャットポーズ) ゆっくり息を吐く

このリズムで行うことで、身体がリラックスしやすく、筋肉の伸縮も滑らかになります。

実践時のワンポイントアドバイス

・手首や膝に痛みが出る場合はマットやタオルでクッションを厚くすることで緩和できます。
・動作はゆっくり、無理のない範囲で行いましょう。勢いをつけると効果が薄くなるだけでなく怪我の原因にもなります。
・慣れてきたら背骨の各部分を意識的に順番に動かすイメージで行うと、より深いストレッチ効果が得られます。

まとめ

キャットアンドカウは正しく行うことで、反り腰や腰痛の改善、背骨の柔軟性向上、自律神経のバランス調整など多くのメリットがあります。しかし、多くの方が骨盤の位置や首の使い方など基本的なポイントを押さえずに実践し、十分に効果を感じられていません。今回ご紹介した理学療法士監修の正しいフォームと呼吸法を取り入れれば、安全かつ効率的に身体の不調を整えていくことが可能です。
ぜひ、日常生活の中でキャットアンドカウを取り入れ、健康でしなやかな身体作りに役立ててください。

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