ダイエットで大切なのは「脂肪を燃焼すること」です。
ここで、理系の人は疑問に思うかもしれませんが、燃焼された脂肪はどこに消えるのでしょうか?
脂肪を燃焼=消失ではない
「脂肪は燃焼したら消える!」
そう思っている方が多いと思いますが、実際はそんなことはありません。10kgの脂肪が燃焼したら、消滅して0kgになることは「質量保存則」という自然法則に反するのです。
正確には、
脂肪が燃焼する=別の物質に変換される
という現象が起こります。決して、脂肪がそのままエネルギーになっているわけではありません。
木が燃えたら炭が残るように、脂肪が燃えれば別の物質が残ります。
具体的には・・・
脂肪 → 水 + 二酸化炭素 と変換されます。(参照:The BMJ )
意外なことに、脂肪は水と二酸化炭素になるのです。
仮に10kgの脂肪を落としたとしたら、そのうち8.4kg(84%)は肺からの呼吸で失われる。残りの1.6kg(16%)は水分としてカラダから出ていきます。つまり、減量した脂肪分のほとんどは呼吸で排出されて消滅することになるのです。
じゃあエネルギーはどこからくるの?
「脂肪 → 水+二酸化炭素」この変換過程でエネルギーが発生します。木→炭 となる過程で火(エネルギー)が発生するのと同じ原理です。
このエネルギーは、筋肉の伸縮や細胞の活性など生命活動の原動力です。
つまり、脂肪を水と二酸化炭素に変換する過程で発生するエネルギーが、脂肪の燃焼によってエネルギーを得るということなのです。
どうやって脂肪を燃やす?
とはいえ気になるのは「どうやって脂肪を燃やすか?」ですよね。やはり一番は運動によってエネルギー消費を促すことです。
前述のようにエネルギーが不足することで脂肪が燃焼される(変換される)のですから、食事制限で補給されるエネルギーを減らし、運動によってエネルギーの貯蓄である脂肪を減らしていくことがダイエットの基本になるわけです。