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ごぼうの切り口がピンクに変色したらどうする?管理栄養士が教える安心して食べられる見分け方

ごぼうを切ったときに、切り口がピンク色や緑色に変わっているのを見たことがある方も多いでしょう。特にピンク色の変色は驚くこともありますが、実はこの現象は自然なものであり、体に害はありません。ここでは、ごぼうの変色の原因と食べても安全かどうかについて詳しくご説明します。
ごぼうのピンク色変色は、ごぼうに含まれるポリフェノールの一種である「サポニン」が空気中の酸素に触れて酸化した結果起こります。これはりんごが切ると茶色く変色するのと似た現象です。サポニンは健康効果も期待される成分で、抗酸化作用を持っていますので、変色していても安心して食べられます。
また、ごぼうとこんにゃくを一緒に調理すると、ごぼうの切り口が緑色に変わることがあります。これは、ごぼうの「クロロゲン酸」という成分がこんにゃくのアルカリ性成分と反応したためです。見た目は気になるものの、こちらも食べても問題のない変色です。
変色を防ぎたい場合は、切ったごぼうを酢水にさらす方法があります。しかし、長時間さらすと栄養成分が流れてしまうため、さらっと短時間に留めることがポイントです。

ごぼうをおいしく長持ちさせる選び方のポイント

日々のお買い物でごぼうを選ぶ際には鮮度が重要です。次のポイントを押さえて、新鮮でおいしいごぼうを選びましょう。

①形と太さが均一でまっすぐなもの

ごぼうは太さが均一でまっすぐなものが、柔らかく香りも良いとされています。極端に太いものや曲がっているものは、成長し過ぎて硬くなっていることが多いです。

②ひび割れやすがないか確認する

皮にひび割れがあったり、切り口に「す」と呼ばれる穴が空いているものは、収穫時期が遅かったり鮮度が落ちています。こうした傷みは調理後の味や食感にも影響することがあるので避けましょう。

③泥付きごぼうと洗いごぼうの違いを理解する

・泥付きごぼうは、掘りたてに土がついたままの状態で、保存期間が長く香りや味わいも強いのが特長です。ご家庭で泥を落とさず保存し、使う時に洗うのがおすすめです。
・洗いごぼうは洗浄されているため手軽に使えますが、保存期間は泥付きに比べて短めです。購入後はなるべく早めに調理しましょう。

ごぼうの正しい保存方法と賞味期限の目安

ごぼうは鮮度を保つために適切な保存方法を知っておくことが大切です。保存環境が悪いと、風味が落ちたり傷みやすくなります。

泥付きごぼうの保存方法

1. 泥付きのまま新聞紙に包み、風通しのよい涼しい場所に置きます。
2. 夏場など気温が高いときは、野菜室での保存がおすすめです。
保存期間は約2週間が目安です。

洗いごぼうの保存方法

1. 洗いごぼうは湿らせたキッチンペーパーで包みます。
2. ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
乾燥を防ぐことで鮮度を保ち、保存期間は1週間程度が目安です。

カットしたごぼうの保存

カットした洗いごぼうは切り口から水分が抜けやすいため、特に乾燥に気をつけましょう。酢水にさっとさらしてから保存すると変色防止になりますが、長時間さらすと栄養素が減るので短時間に留めるのがポイントです。

ごぼうの賞味期限を見分けるポイント

ごぼうの安全に食べられる期限は見た目や匂いの変化から判断できます。

食べるのを控えたい状態

・表面が黒ずんでいる
・身が縮んでしなしなしている
・ヌメリが出ている
・酸っぱい臭いがする
これらの症状が出ている場合は菌が繁殖している可能性が高く、食中毒のリスクがあるため食べるのは避けましょう。

まだ食べてよい状態

・切り口がピンク色や緑色に変色しているが、臭いが特に変わらない場合
・表面が乾燥しておらず、固さがある場合
このような場合は、色の変化はあっても食べても問題ありません。

まとめ:ごぼうの変色を怖がらずに安心して食べるために

ごぼうの切り口がピンクや緑に変色することは、ごぼうに含まれる成分の自然な反応であり、健康や安全に問題はありません。選び方や保存のポイントを押さえて、鮮度のいいごぼうを長く楽しむことが大切です。
変色よりも、黒ずみやヌメリ、酸っぱい臭いなどの傷みのサインを見逃さず、早めに食べきるようにしましょう。切ったごぼうは酢水に短時間さらすことで色の変化を抑えられますが、栄養を損なわないためにも過度な処理は不要です。普段の調理で自然に変色したごぼうもおいしくいただきましょう。

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