二の腕にできるぶつぶつの正体は、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」という皮膚疾患の可能性が高いです。
ぶつぶつとした盛り上がりは普通の皮膚の色、または薄い赤や茶褐色をしており、外見以外の自覚症状はほとんどありません。(稀にかゆみを感じることはあるようです。)
子どもから20歳くらいまでの若い女性に発生しやすく、30代以降になると自然に消えていく場合が多いです。ただし中には、40代、50代になっても治らない方もいます。
健康に害はない
この毛孔性苔癬は「良性の皮膚疾患」であるため放置していても全く問題はありません。もちろん、他人に感染することもありません。
なので皮膚科でみてもらっても「あ、毛孔性苔癬ですね!」でお終いです。
目に見える症状がありますので、若い女性の場合は美容へのダメージが大きいでしょう。
健康に害がないことから、保険適用の範囲内では治療に限界があります。
キレイに治すなら、美容クリニックあるいは美容メニューを扱っている皮膚科に行く必要があります。
美容クリニックの治療
美容クリニックでの治療方法には、2の種類があります。
ケミカルピーリング
二の腕の皮膚に薬剤を塗って角質を除去する「ケミカルピーリング」という方法です。余分な角質を取り除くことで皮膚の新陳代謝を高め、新しい皮膚に再生させます。
エステサロンや市販のコスメでもピーリングはできますが、美容クリニックの薬剤はもっと強力な除去効果を発揮します。
ただしピーリングは肌の「表面のみ」を改善する治療法ですので、以下のような施術を併用することもあります。
そこでもっと深い細胞にアプローチするために「ダーマペン4」が使われます。
ダーマペン4
先端についた極細針で目に見えない微細な穴を一時的に作り真皮から皮膚を再生させる「ダーマペン4」というマシンで、肌の深くから細胞が生まれ変わります。
施術時は肌表面に麻酔を塗るため痛みはほとんど感じず、針を刺した痕が残ることもありません。こちらもある程度のダウンタイムは必要ですが、1回の施術でもぶつぶつをかなり減らすことができます。
最もよく使われるのが「ダーマペン4」と「ピーリング」を組み合わせることです。
角質をキレイにしつつ、奥の細胞も再生させることで、毛孔性苔癬の赤いブツブツを消していきます。
二の腕のぶつぶつはホームケアでは改善が難しいお悩みです。効果的な治療を受けるため、美容皮膚科を受診されることがオススメです。