ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授の研究テーマ「オートファジー」
じつは美容・健康とも大きな関わりがあります。今回はこのオートファジーの働きについてまとめてみました。
オートファジーとは
「オートファジー」とは”自分を食べる(自食)”という意味で、細胞内の古くなったタンパク質などをアミノ酸などに分解し、それを別のタンパク質などの合成に再利用する、細胞のリサイクル機能のことです。
なぜオートファジーは必要?
体内の、古くなった細胞にはゴミ(故障したミトコンドリア、異常を起こしたタンパク質、劣化した細胞)が溜まり始めます。ゴミの溜まった細胞は正常な機能を発現できず、徐々に健康被害へとつながりはじめます。
そのため、細胞は一定の周期で壊し、再生させなければいけません。これを行う仕組みがオートファジーです。
しかし、現代の生活はオートファジーの働きを乱しやすいのです。なかでも悪影響が大きいのが以下の2つであります。
1. 不規則な生活
オートファジーは一定のタイミングで起こります。体内のリズムは食事の時間や睡眠の時間で決定されます。睡眠時間や食事のタイミングが不規則だと、オートファジーの起こるタイミングがズレてしまい、オートファジー機能が低下してしまいます。
2. 間食
実は、このオートファジーが最も活発になるのは「飢餓状態」の時です。だいたい絶食の時間が12〜16時間を過ぎたあたりで最も活性化します。よって最低でも12時間は何も食べない時間を作ることを意識してみてください。
美容やダイエットにも関係してる
オートファジーの機能を正常に維持できれば、細胞を正常な状態に保つことができ、さまざまな病気を防ぐことが可能になります。
また、肌のターンオーバーや脂肪の燃焼など、細胞の正常な働きは美容やダイエットにも大きな関係があります。
ノーベル賞をきっかけに、さまざまな分野から関心が向けられはじめたオートファジー。
みなさんも注目してみてください。