下記はいずれも売上げ減少したときに行う「手」ですが、どれもやってはいけないことです。
① 値上げをする
価格は基本的にいじってはいけません。値上げは、客数減を客単価アップでカバーしようとすることです。いっときはそれで売上が回復しても、さらなる客数減を招いてしまいます。
② 値下げをする。
客数が落ちているときに値下げをしても、客数は回復しません。今後の客単価も下がってしまい、売上の回復はさらに見込めなくなります。
③ メニューを増やす。
多くのサロン様が、新メニューを導入し新規客を獲得しようとします。
しかし、売上が減少しているときはメニュー数はむしろ絞り込まなければなりません。宣伝・PR活動も主力のメニューだけに集中させましょう。
④ 営業時間を延長する
延長してダラダラと営業をしても、スタッフの疲れがたまり、メニューやサービスの質が落ちて、人気はさらに下落します。売る時間を明確に定めて、その時間帯を強化しなければ、人気の回復はあり得ません。
⑤ 人を減らす。
お客が減ったから、人(スタッフ)も減らす。これは最悪の「手」です。サロンのレベルがさらに落ち、客数減少にさらに拍車がかかってしまいます。なかなかやりきれることではありませんが、人を増やし(維持し)、教育・訓練の時間を増やし、現場の底上げをすることこそが、売上回復につながります。
人気の回復
売上の減少は、客数が減ることです。つまり、人気が落ちている状況なのです。よって、やるべきことは「店の人気の回復」です。
具体的には、主力メニューの価値を高め、接客レベルを上げることです。
その観点からすると、前述の①~⑤がすべてやってはいけないことだということがわかります。
あなたがやるべきこと
オーナー様がやるべきことは、サロンに張り付くことです。そして、原因を徹底的に分析することです。
立て直しの方針をスタッフに明確に指し示しましょう。自分自身が「体を張る」姿勢を見せない限り、真の人気の回復はありません。